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COS × MAMOU-MANI
Salone del Mobile
April 2019, Milan

「Conifera」

 

ミラノで開催される国際的デザインフェア「ミラノ・サローネ」への8回目の参加を迎え、建築家のArthur Mamou-Maniとそのチームとのコラボレーションから、3Dプリントされたバイオプラスチックレンガで造られたインスタレーション「Conifera」が発表されました。

 

 

ルネッサンスな空間と融合する未来的なテクノロジー

 

中庭からPalazzo Isimbardiの庭園に続く21世紀のテクノロジーを使用して作られたデザインは、16世紀に建造された空間の中で活気を見せます。

 

インスタレーションはデザイン、テクノロジー、そしてマテリアルの革新の未来を見据えています。それは、建築と自然を繋ぐエーテルな経験です。

「我々の作品は、作り手として建築と設計プロセスの総体的な性質を掘り下げます。」

 

Arthur Mamou-Mani

 

 


マテリアルイノベーション

 

インスタレーションに使用した3Dプリントされたレンガは、再生可能な資源を使った、完全に堆肥化するバイオプラスチックであるPLAから作られています。構造には3つの色が見られ、半透明なPLAが最も自然な形であるのに対して、白い部分は顔料を含み、茶色は木材パルプが加えられています。

木材パルプの原料はモミの木です。バイオレンガのデザインは、常緑樹であるモミに球果が生える姿にインスパイアされており、それによりインスタレーションは「Conifera」と名付けられました。レンガは、素材の効用を最適化しながら構造の安定性を維持するためにパラメトリック設計を使用しており、本質的により少ないものを使用して多くを達成する、オープンソースソフトウェアを通じて作成されました。

 

 


デザインと建築における3Dプリントの未来

 

発案者・作り手としてのデザイナーへの回帰

 

私たちは第4次産業革命の真っ只中にいます。ロボット工学から人工知能までさまざまな開発事業を通して、物理的世界とデジタルな領域の境界がぼやけてきている時代です。この新しい時代において、3Dプリンティングは伝統工芸と機械化生産の間のギャップを埋める可能性を秘めています。

以前は、産業は工場生産を好む傾向にあり、作り手としてのデザイナーや建築家からは距離を置いていました。3Dプリントのプロセスははるかに総体的であり、最初のアイデアから始まり完成した作品で終わります。


歴史を通して、アーティスト、デザイナー、建築家は、バラやクモの巣の美しさに注目しながら、自然が生み出す構造の複雑さを模倣しようとしてきました。機械と人間の手の両方がこれらのレベルの複雑さになるとしばしば不十分となります。この未来的な技術は、職人が何世紀にもわたって切望してきたディテールを実際に提供することができ、予想外の方法で彼らを自らのアイデアに近づけます。


生物学に影響される構造を献身的に研究するグループにより、3Dプリンティングは骨を模した素材の開発からプロジェクト・シルクワームのような進歩まで、すでに自然に目を向け始めています。このプロジェクトはArthur Mamou-ManiとAdam Hollowayによって開発されたオープンソースソフトウェアであり、カイコが繭を織る方法にインスパイアされています。このような発明は、生物化学や建築、デザインにおいて劇的な効果をもたす可能性があります。


マテリアルイノベーションの可能性以外に、3Dプリンティングがデザイナーに提供するものは「自由」です。自身のスタジオで簡単に素早くモデルを作成できるだけで、デザインや建築を変えることができます。それはデザイナーに発案者と作り手として責任を戻すことであり、ミドルセンチュリーモダニズムへのアプローチを思い起こさせますが、ノスタルジアをほのめかすことはありません。その代わりに、ムーブメントの中心的価値観、つまり社会的および物質的な革新、そして何よりもテクノロジーの可能性を受け入れることに焦点を当てます。


Billie Muraben, アート&カルチャーライター


 

インスタレーションにお越しください:

 

1 Palazzo Isimbardi
Corso Monforte 35
20122 Milan

 

2019年4月9日: 10am – 8pm
2019年4月10, 11日: 10am – 5pm
2019年4月12-14日: 10am – 8pm